至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「見て分かんねえのかよ」


……見てわかる用事?


そんなのあるの……?


不機嫌そうに声を漏らされて、更に穴が開くように凌牙を見つめる。


イイ男っていうのはいくら眺めても飽きることなんてなくて、まるでポスターかテレビの画面を見つめるように遠慮なく眺め続ける。


「……んなに見んなよ」


やっぱり見過ぎだったみたい。


不機嫌を絵に描いた様にギロリと睨まれた。


「だって、見てわかんねえのか……とか言うから」


「わかんねえならいい」


そんな言葉を残して、凌牙はくるりと方向を変えた。
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