至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
この家に凌牙と二人きりなんて、どうしていいか分からなくて、あたしはずっと部屋にこもっていた。


やがて夜になり、リビングがざわざわしてきて。


みんなが帰って来たんだと、あたしもゆっくり階段を下りると、ソファで雑誌を読む凌牙が目に入った。



……下に居たんだ。


てっきり隣の部屋に居ると思って、無駄にドキドキしてたんだけど……。



凌牙の周りでは、みんなが一斉に驚きの声をあげていた。


「兄貴!?」


「わーっ!!黒くなってる!!」


「どうしちゃったんだよっ!?」


あたしも内心それは同じで、乾いても真っ黒な凌牙の髪の毛を見て、本当に染めたんだと改めて知る。
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