至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「失礼……します」


あたしが座ると、凌牙はテーブルの上のタバコに手を伸ばし、そこにはこの間も見た薬の袋もあった。


病院からの、処方箋の薬の様。


「……風邪でもひいてるの?」


「……あ?」


「それ……」


あたしが薬の袋に目をやると、


「腹が痛えんだよ」


「……え?」



暴走族の総長が、お腹が痛くなったらおかしいわけじゃないけど。


なんかイメージに合わなくて。


飲みこんだつもりだったのに、笑いそうになったのを見られてしまった。


「おい」


凌牙はますます不機嫌さを表に出す。


「ごめん……」
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