至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
身構えてドキドキしてバカみたい……。



そんなあたしの気持ちを知りもしないで。


あたしを離し、さっさとベッドに潜り込む凌牙を唖然と眺める。




………。



結局、あたしは怒られるために呼ばれただけ?


格好がどうとか気にして遅れて、余計に怒られて。


何かを期待していた自分が恥ずかしいというより、虚しい。



「なんだよ」


今にも文句を吐き出しそうなあたしを、凌牙が不服そうに見る。


「………別に」



髪なんて濡れたままで良かったじゃん。


格好なんてどうだって良かったじゃん。



……すると。



「あ、」


そう言った凌牙が急にベッドから起き上がり。
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