至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「忘れてた」



あたしの唇に、触れた。


それはもちろん、凌牙の唇で……。



「……!?」



……なに、今の……。


触れた感触を確かめるために、唇に指をあてる。



一瞬すぎて、よくわからなかったけど。



キス、だよね……。



忘れてた……って……。




「もう行けよ」


さっきよりも体温が倍くらいに上昇したんじゃないかと思うあたしを置いて、再びベッドに潜り込む凌牙。



本当に、何事もなかったかのように。




されると思ったらしてこなくて。


心の準備が解けたときにするなんて……。
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