至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「ねぇ、開けてってば!」


閉じ込められたんだと分かり、力いっぱい声を振り絞っていた時、聞きなれた声が室内から聞こえた。


「……優月」


悪寒を感じて正面を向くと、そこにいたのは。



「奈央…っ?!」


しばらく会っていない、双葉園の奈央だった。



「久しぶり。元気にしてた?」


「……」


「いきなりいなくなるんだもーん。淋しかったんだから」


わざとらしく奈央が言うと、ゲラゲラ笑う声が聞こえた。
< 405 / 485 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop