至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
奈央の後ろには、双葉園では奈央の取り巻きだった京子(キョウコ)と由実(ユミ)がいて、あたしを見て笑っていた。


「……どうやって入ってきたの?」


ここに奈央が現れるなんて。


夢にも思っていなかった事態に声が震える。


ジャン高の生徒が、堂々とここへ入って来れるなんて信じられない。


「あら、気づかない?」


勝ち誇ったように言う奈央だけど、何が気づかないのかわからない。


どうやって入って来たのだろうと悩むあたしに、奈央はスカートをひらひらさせながら近づいて来る。


いつもはだらしなく着崩している制服が、いつになく清楚に見えた。


「………」
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