至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
『あたしも楓女学園に行きたいんだ。合格したら、制服お下がりくれる?』


将来をしっかり見て、目を輝かせながらそんなことを言う若菜は、本当の妹みたいな存在だった。


2歳の時、親に捨てられた若菜。


自分の生い立ちに絶望することなく、純粋で真っ直ぐな若菜。



若菜は何も関係ないのにっ……。



「何したって聞いてるの!」


「さあ……?」


「さあっ……て、どういうこと!?」


「自分の目で確かめてみれば?」


挑発的に放つ奈央に、更に体が強張った。
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