至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
双葉園を出て、唯一気がかりだったのは若菜。



若菜からも着信が何件も残っていた。


だけど、どうしても連絡を取れなかった。


あんな地獄みたいなところに居たくなくて、ただ自分のことだけを考えて逃げだした。


そんなあたしが、若菜になんて言えばいいの……って。



若菜はあたしを連れてくる為のエサとして、拉致られたのかもしれない。


始めから、これが狙いだったのかもしれない。





みんなに守られている居る限り、安全だったはずの生活は。


奈央とSPIRALという思いもかけない接点によって、簡単に崩されるなんて。
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