至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「2つだけじゃないよ。大抵の奴はどこかの族に所属してる。

名前だけみたいなやつもいるけど、それでもどこかに属してないと、ジャンでは生きてけねえみたいなとこがあんだよ」


「そうなんだ……」


それでも、なんだか腑に落ちなかった。


「同じ暴走族でも、ここまで違うものなの?灰雅とSPIRALじゃ、雰囲気も随分違うように思えて……」


「確かにそうだな。こう言っちゃなんだけど、SPIRALは女攫おうが薬やろうがカツアゲしようが構わない。

ルールなんてないから、遊び半分で入るには入りやすいチームなんだよ」


「……怖い」


「まあな」


灰雅は、意味なく暴れたりしない規律の厳しい族だと以前聞いた。
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