至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
それなら、2つの暴走族が両極端なのも理解できた。


灰雅とSPIRALじゃ、根底にある物が全く違うんだと。


「灰雅は、いい暴走族なんだね」


「いいっつっても、所詮暴走族だけどな、ハハハ。褒められることしてると思わねえけど、だからって白い目で見られるようなことは……暴走くらいか?」


「…暴走族って、みんな一般人にも危害を及ぼす集団だと思ってたから」


正直なことを口にすると大翔が笑う。


「まあ、SPIRALみたいな族もあるから、一概にどうとかは言えないけどな。

てか、今の灰雅は、特に裏が絡んでるし。暴走でもあんまムチャやらかしてそっちに迷惑かける事態になっても困るんだよ」


「裏……?」


「柳迅会だよ」


そう言われて、灰雅と柳迅会と双葉園の妙な三角関係を思い出した。
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