至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「うっ……」


歯を食いしばって苦痛に耐える。


洋服の下は痣だらけだった。


彼女達も馬鹿じゃない。


見えるところに傷は作らない。


姑息なやり方で、あたしを日々追い詰めていく。



幼少期から、奈央とはずっと一緒だった。


『遊びに来るからね』

『うん。絶対だよ。忘れちゃイヤだよ』


施設を出たときに交わした約束。



だけどそんな約束も果たされることなく。


あたしは新しい暮らしが新鮮でたまらなく嬉しく、奈央のことなんてすっかり忘れていた。
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