至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「へましやがって!」
部屋に入るなり、そこで待ち構えていた奈央に蹴りを一発見舞われた。
「…ッ……」
「次は絶対失敗すんなよ」
奈央も警官に追われたのかもしれない。
相当疲れていたようで、今日はそれだけで済んだ。
「優月ちゃん……」
奈央が出ていくと、2段ベッドの上から若菜が顔を出した。
「あ……起こしちゃった?ごめんね?」
今の騒ぎで起こしてしまったのかと謝る。
「ううん。眠れなかったから」
……そうだよね。
奈央が部屋で張ってたんだもんね……。