至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
何か聞こえやしないかと、一生懸命相手の声を耳に入れようと聞き耳を立てる姿はちょっとおかしい。


興味はないけど、一人で冷めてるわけにもいかない。


とりあえずあたしもそれに倣って耳を傾けてみる。


そのとき、希美の口から思わぬ名前が漏れた。


「優月……ですか?」


ぶつかる希美の丸い目が、それがあたしだと物語る。


みんなの視線も一気にあたしに向けられた。



なに……か?



あたしに視線が集中することなんて普段ないから無駄に緊張する。



高揚した顔のまま電話を終えた希美は、


「灰雅のヒロトさんと、どういう関係!?」


興奮気味にあたしの肩を揺さぶった。
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