至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「優月ちゃんごめん……あれ、凌牙の命と同じくらい大切な物なんだ」


かろうじて旬の声が耳を震わせた。


「女もクソも族もカンケーねえっ!!どうして人のモノ勝手に持って行った!」


感情を持ち合わせていないのかとすら思えた凌牙の形相に、あたしはただ戸惑う。


掴まれた胸倉に力が入っていく。


こうなった凌牙は誰にも止められないのか、大翔と旬も次第に口を閉ざした。




今まで数えきれないほどの濡れ衣を着せられた。


小学生のころ。

双葉園の子供だからって、物がなくなるとすぐにあたしのせいにされた。
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