至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
「すげえ。凌牙にケー番聞いた子初めて見た」


ハイ、と後部に飛んだ携帯を返してくれる大翔は、なんだが面白いものでも見つけたような目。


「アンタ呼ばわりしたのもな」


旬も悪ノリする。


そんなこと言われても、凌牙がどんな人物なのか知らないし、そもそも大翔達だって…。


「あの、あなた達って一体…」


改めて車内を見回して状況を確認した。


運転手つきの車に大きな顔して乗って。


どう見たって、普通の高校生じゃない。


本当なら一番最初に聞くべきだった。


その問いに答えてくれたのは旬。




「灰雅(ハイガ)」
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