俺が嫌いな理由
高校時代
ここは夢の中…。高1の俺がいじめを受けている。

いじめを受け始める前から、好きな人がいた。って言っても、俺は男を好きになる変なやつみたいだ。

その名は『斉宮 隼イツキ シュン』。
一目惚れってやつだった。

でも俺は、気持ちを自分の中にしまうと決めていた。ふられるなんてとっくのとうに分かっていたから。

でも、いじめは始まってしまった。
友達(理解してくれるやつ)と恋ばなをしていたときに、聴かれてしまっていたみたいだった。

毎日が地獄だった。毎日無視をくらい、上履きはまともな形でいたことなんてなかった。

俺は、二年の時に満を持して斉宮を階段に呼び出した。
「で?なんだよ話って。」
そのときに、俺は話をするためなんかで斉宮を呼んだわけではなかった。悔しくて、見返したかった。よわいままでいたくなかった。

「死ぬのを見てもらおうと思って…。『死ね』って机にかかれてたから。」
口だけで、止めてほしかった。「やめろ」 といってほしかった。でも、現実は優しくなかった。

「好きにすれば。」
俺は、この人に本当に死を望まれてしまったんだ。

俺は、斉宮の胸を押して階段から頭から落ちた。

目を覚ますと…両親とクラスのやつらの顔があった。もちろん…隼も。

「由吾!!みんなのこと覚えているか?」
一番はじめにそう聞いてきたのは、担任だった。
俺は、声を出すのが辛くて、コクりとうなずいた。

すると、静かな病室に舌打ちが響いた。
俺が舌打ちの聞こえた方を向くと、そこには…隼がいた。
「…何だよ、覚えてんのかよ…じゃ、俺がお前の事苛めてたのも、俺がお前を嫌ってたのも…ぜーんぶ覚えてるって訳か…!!」
一人で、隼だけが笑っている…。『俺はお前が嫌い!!』俺にとっては、それだけで絶望だった。

「…あなた誰ですか?」
気がつくと、俺の口はそう答えていた。
「え…?」
「あなたなんて知りません…。」

俺は、隼を諦めると決めた。


……………。
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