カノジョノカケラ
…ここにも、共感してくれていた人がいた…。
もしかしたら、僕が思うよりも僕の味方は多いのかもしれない。
「…そういえば…端本ってここでバイトしてたのか?」
「うん。…っていうか、気づかなかったの?」
「ここで会ったこと…多分ないからな。」
「そっか…。」
端本の表情が、一瞬だけ切ないものへと変わった気がした。たまたまだろう。僕はそう思い、特に深い意味も考えずに受け流した。
「じゃあね。そろそろ戻るから。」
「おう。頑張れよ。」
「言われなくても頑張るからっ!」
端本の姿を目で追っていると、電話を終えて戻ってくる丹隼さんの姿も目に入った。
「お待たせ。待たせちゃってごめんね。」
「いえいえ。」
「さて、じゃあ食べようか。」
「はい!」
飛鳥は、心なしか上機嫌なように見えた。
「何か楽しそうだな、飛鳥?」
「へ?…そうですか?」
「あれ、違った?」
「いえ、違いませんよ。回転寿司を食べるの、結構久しぶりなので。」
「僕も。あの一件以来、食べてないからな…。」
でも、飛鳥と出会って、少し記憶を克服できた。
…と言おうとしたのだが、口とのどの境目辺りで、恥じらいが押し戻してしまった。
もしかしたら、僕が思うよりも僕の味方は多いのかもしれない。
「…そういえば…端本ってここでバイトしてたのか?」
「うん。…っていうか、気づかなかったの?」
「ここで会ったこと…多分ないからな。」
「そっか…。」
端本の表情が、一瞬だけ切ないものへと変わった気がした。たまたまだろう。僕はそう思い、特に深い意味も考えずに受け流した。
「じゃあね。そろそろ戻るから。」
「おう。頑張れよ。」
「言われなくても頑張るからっ!」
端本の姿を目で追っていると、電話を終えて戻ってくる丹隼さんの姿も目に入った。
「お待たせ。待たせちゃってごめんね。」
「いえいえ。」
「さて、じゃあ食べようか。」
「はい!」
飛鳥は、心なしか上機嫌なように見えた。
「何か楽しそうだな、飛鳥?」
「へ?…そうですか?」
「あれ、違った?」
「いえ、違いませんよ。回転寿司を食べるの、結構久しぶりなので。」
「僕も。あの一件以来、食べてないからな…。」
でも、飛鳥と出会って、少し記憶を克服できた。
…と言おうとしたのだが、口とのどの境目辺りで、恥じらいが押し戻してしまった。