片恋キックオフ
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教室がオレンジ色に染まる放課後。
そして今日も寝てる城川くん。
…部活とか遅れても大丈夫なのかな?
わたしは先生が休みだから今日は部活がないんだ。
だから…城川くんに言う。
「城川くん」
迷惑なら。
邪魔だってしたくないもん。
城川くんには…頑張ってほしいから。
今日はすぐに城川くんは起きた。
そしてわたしをじっと見つめてから『なに?』と相変わらず冷たい声で言う。
「盗み聞きとか、したかったわけじゃないんだけどね…?」
「…は?」
「告白、されてたでしょ?」
「あぁ」
返事はどうだったのかな?
…さすがに、そこまでは聞けない。
わたしはこの頃、城川くんの気持ちに足を踏み込みすぎたのかもしれない。
絶対、迷惑だって…思ってるよね?