片恋キックオフ
湊くんといると心が温かくなる。
湊くんの笑顔を見るとなにもかもがキラキラして見える。
…わたしの心は湊くんに染まってる。
なんだか嬉しくて。
幸せだなあって思えて。
…つい、『好き』と言いたくなる。
わたしってば!
湊くんのこと好きすぎなんだよ…。
「瑞姫?」
「な、なに?」
その優しい声にまたドキッとして。
わたしってこんなんだったっけ?
「さっきから百面相してる」
「へ⁉︎ き…気にしないでっ」
「ふ、面白すぎ」
クシャって笑う湊くんに。
ほら、また胸はドキンッて飛び跳ねる。
それにクリスマス色に染まる街が、もっともっとキラキラして見える。
やっぱり湊くんの笑顔はわたしに魔法をかける。