逢って、愛して
「ほら、中野ちゃん好きな先生いるから」
「ほー…ほ!?」


一瞬聞き流しそうになった後輩のセリフに、つい変な声を出してしまった。
川瀬も驚いたように目を丸くしている。


「好きって、どーゆう…」
「恋愛的な意味で、ですね」
「そ…そうか…」


一体誰なんだ、今度探ってみようかな。


「…でも、教師と生徒の恋愛は御法度だろ?」
「そんなん中野ちゃんも分かってますでしょ」

「…悲しくね?」

「…んー、会えないよりはマシじゃないですかね?中野ちゃん曰く、会ったり少し話せたり声を聞けたりするだけでも幸せ、なんですって」



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