ーTime Soldierー
 流石の先輩(仮)も気配に気づいたようだ。
これは・・・殺気だな。なぜか全て先輩(仮)に
向いている。おい、先生ですら冷や汗かいてるぞ。大丈夫かあいつ。隣に座ってる女の子お前の殺気で泣きそうになってるぞ。
この沈黙を破ったのは3年生の1人の男子だった。

「おい、レティル女の子にちょっかい出すの止めろ。前にも言っただろー。ごめんねーキミ。先生話始めてくださーい」

そう言うと殺気は一気に収まっていく。
それでも目が据わっている。この私ですら恐怖したぞ。
「では、このクラスの説明をしたいと思いま
す」
レーアニア先生が話し始めたのだが、少しクレスが気になり見てみると
・・・無表情だった。一瞬こちらを見てきて視線がかち合う。
ー考えが読めない!?そんな目で私を見るな!
そんなこんなで私は説明を聞き逃してしまったのである。

遡ること5分前。

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