私の楽園。君の終焉、
閃光


教室に荷物を置いたままにして今は使用されていない倉庫へと向かった。


そこで腹筋をしたり背筋をしたり天井にぶら下がってみたりとトレーニングをするためだ。


私達能力者はいつでも万全の状態で戦えるようにしないと生命に関わってくる。


一時間程トレーニングをして教室へ帰る。


もう騒がしくなっていた教室には数十人生徒がいる。


その中の女子数名グループが何気なく私の姿を見てその中の一人が口を開いた。


「ウサギちゃんだ!おっはよ~!」


と言いながらそのグループを離れ朗らかな笑顔を向けながら歩いてくる愛らしい顔立ちの少女。


名前は遷宮小毬(セングウコマリ)一般人で成績は中の上、容姿は可愛らしい。


気立ても良い。なかなかに良い子だ。


「おはよう小毬。」


私にすり寄るように近寄ってきた小毬の頭をなで朝の挨拶をする。




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