私の楽園。君の終焉、
「あのねウサギちゃん、私ね朝職員室に行ったんだけど、メッチャイケメンがいたの!!」
「そっか。どんな感じの?」
「んとね、黒髪の眼が切れ目で泣きボクロがあって、とりあえずカッコいい!!」
少々語彙力に乏しいのも可愛らしい点だ。
「先輩?同級生?」
「んとね、見たことない顔だし~。転校生?」
転校生ねぇ、得体のしれない宇宙人と同等レベルのUMAだ。
まぁ、能力者の私が言えないが。
転校生には興味がないが小毬と話すのは楽しい。それとなく話を続ける。
「ふぅん。どこに入るんだろね。」
「ウチじゃない?一人足りないのウチだけだし。」
「だね。あ、ショート始まる。」
話を続けた矢先に時計が目に入り私がそれとなく会話を終わらせ席に着く。
私は教卓の目の前の席で小毬は後ろの席だ。