私の楽園。君の終焉、
くすりと京極が笑った。そして目に浮かぶ感情を______
消した。
囁くような声の小ささで、煩い教室では消え入りそうな小さな声で話し始める。
「君さ、すごく面白いね。俺、君みたいな子は初めてだ。すごくそそられるよ。」
感情のない黒い瞳の奥に緑色が見えたような気がして、私は一瞬体を強張らせた。
「アンタ、変な人。」
喉から声を絞り出し、そう告げると京極は目を細める。その表情は傍から見たら笑顔だろうが私にとっては恐怖の対象としかなりえなかった。
「ああ、確かに俺は変な人かもしれないね。だけど、君もだろう?」
「私の何を、知っている。」
「総て。君が好きなんだよ。俺は」
ああ、この青年 京極 清一 は恐ろしい人物だ。