私の楽園。君の終焉、



「俺のものになってよ、そしたら誰も君を傷つけない。」


まるで子供をあやすような優しい口調で京極は私に要求してきた。


「私がお前の下に下ると?馬鹿な。戯言は慎め。」


「それが君の素でしょ。so,cool!!俺は興奮したいんだ。ドンパチしよう」


京極がそう言った瞬間にドアが開き京一条が現れた。


そして京極を見つめ、目を細める。


その視線に気づき肩をすくめて見せる京極。


京一条の唇が言葉を発さずに動く。


『ソ ウ タ イ 』


早退。つまりこの場から退けということだろう。


京一条はたった今京極の本性を知ったようだし、施設から指令が入ったと考えるのが妥当だ。


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