桜色の手紙
ショルダーバッグに教科書やワークを入れて、スニーカーを履いて。

「じゃあ、行ってくるわ」

「お昼はどうするのー」

間延びした母さんの声。昨日遅く帰ってきたから、きっと眠いのだろう。

「コンビニで買うから大丈夫」

そう言うと、いってらっしゃいと手を振ってきた。こちらも軽く振り返す。


ドアを開けると、綺麗な青空が広がっていた。




そういえば、





あいつはこんな空が好きだったんだっけなぁ。





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