Candy House
その中に、麻子さんと星ボンさんもいた。

「はーっ」

「日本人形のようにキレイですね」

「確かに、もったいなさ過ぎる!」

「どこでゲットしたのか教えろ、雑貨屋!」

えええっ?

何、どうしたの?

おじさんたち4人組からあがった声に、あたしはどうしたらいいのかわからない。

と言うか、この声って全部あたしに向けられてるの?

戸惑っているあたしに上野さんが肘でつついてきた。

えっと…これは自己紹介をした方がいいのでしょうか?

「あっ…えっと、初めまして、雨宮希望です」

この場にいる全員に自分の名前を言った後、頭を下げた。

…これでいいのかな?
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