Candy House
「俺は上野祐介(ウエノユウスケ)。
安部くんとは専門学校時代の同級生なんだ」
しゃがれた声――上野さんが答えた。
「名前も覚えたことだし、家ン中の案内も兼ねていろいろと話をしようか」
安部さんがそう言ったので、
「はい」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。
フローリングの廊下を進んで行くと、
「ここが洗面所ね」
安部さんがアコーディオンカーテンを開けた。
開けたとたん、鏡のついた大きな洗面台が視界に入った。
「奥が風呂になってるから」
上野さんが指差した方向に視線を向けると、今度は水色のタイルが視界に入った。
安部くんとは専門学校時代の同級生なんだ」
しゃがれた声――上野さんが答えた。
「名前も覚えたことだし、家ン中の案内も兼ねていろいろと話をしようか」
安部さんがそう言ったので、
「はい」
あたしは首を縦に振ってうなずいた。
フローリングの廊下を進んで行くと、
「ここが洗面所ね」
安部さんがアコーディオンカーテンを開けた。
開けたとたん、鏡のついた大きな洗面台が視界に入った。
「奥が風呂になってるから」
上野さんが指差した方向に視線を向けると、今度は水色のタイルが視界に入った。