Candy House
短くしたら洗うのも乾かすのも楽だとは思うけど、特に短くする予定はない。

それに短くしたら短くしたらで、それはそれで大変かも知れないし。

そんなことを思いながら自分の部屋の前についた時だった。

「――ハハハ…」

リビングの方から上野さんの笑い声が聞こえた。

何かおもしろいテレビ番組がやっているのだろうか?

お風呂から出たことを伝えるついでに顔を見せようと思い、あたしは襖を開けた。

開けたとたん、慌てて何かを隠す2人の光景が目に入った。

…何を隠したのかしら?

「あっ、ノゾミちゃん…」

上野さんはヘラッと笑って、あたしの名前を呼んだ。
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