Candy House

浴衣を選びましょう

7月の中旬を迎えたある日のこと。

今日の夕飯は梅そうめんである。

「1口にそうめんって言っても、いろいろなパターンがあるんだね」

安部さんはズルズルとそうめんをすすっている。

「夏休みの定番メニューって、ほぼ毎日そうめんだったじゃん。

俺、それがすっげーヤだったけど、今だったら毎日そうめんでも構わねーや」

上野さんも嬉しそうにそうめんをすすっていた。

毎日の食事のメニューを考えるのは大変だけど、2人の喜ぶ顔を見ていたらまた明日も考えようと言う気になる。

子供の頃は仕方なくやっていた祖母のお手伝いが、今ではこうして役に立っている。

「そうめんのレシピって、後何パターンくらいあるの?」

上野さんが聞いてきた。
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