手をのばす
あのころ
私はとても地味に生きてきた。

平凡すぎて吐き気がするくらいだった。

いや、平凡ならまだいいのか。


私は気づく。


じゃあ、私って、平凡以下なのかな・・・。



湿っぽくて、暗くて、寂しくて。でもどこかで光を求めていて。


ただ、その光は、いつでもすごく細くて遠い。



ふとした瞬間に、すぐ見えなくなってしまう。

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