永久に愛を誓う
朝起きると、斎藤さんはもういなかった。彼の布団はきれいにたたまれていた。
「どこに行ったのかな。」
とりあえず彼のいない間に着替えをと寝巻きを脱ぎ、着物をとったところで、襖が開いた。
あっと思った時にはもう彼はすごい勢いで襖を閉め、珍しく足音をたてて走っていってしまった。
私はというと、斎藤さんの反応に見られたショックや恥ずかしさよりも彼に対する申し訳無さがこみ上げてきた。
「なんか、悪いことしちゃった感じ。」
その後朝餉に向かうもあからさまに斎藤さんは私の方をみない。
(避けられてるなぁ)
私は苦笑いをした。
部屋に戻ると、斎藤さんがいた。私は謝ろうと声をかけようとすると、
「すまなかった!!」
と斎藤さんが土下座している。
「斎藤さん!顔を上げてください!」
「いや。嫁入り前のおなごの身体を見てしまったとは…やはりここは切腹か?」
「わぁ!なに言っちゃってるんです。私は大丈夫です。むしろ私もすみませんでした。これからは気をつけます。」
「いや。俺も声もかけず開けてしまった。これからは声をかけるようにする。」
「ありがとうございます。」
(なんか、土方さんが斎藤さんを同室に選んだ意味が分かるなぁ。)
こうして斎藤さんとのささやかな事件は幕を閉じた。
「どこに行ったのかな。」
とりあえず彼のいない間に着替えをと寝巻きを脱ぎ、着物をとったところで、襖が開いた。
あっと思った時にはもう彼はすごい勢いで襖を閉め、珍しく足音をたてて走っていってしまった。
私はというと、斎藤さんの反応に見られたショックや恥ずかしさよりも彼に対する申し訳無さがこみ上げてきた。
「なんか、悪いことしちゃった感じ。」
その後朝餉に向かうもあからさまに斎藤さんは私の方をみない。
(避けられてるなぁ)
私は苦笑いをした。
部屋に戻ると、斎藤さんがいた。私は謝ろうと声をかけようとすると、
「すまなかった!!」
と斎藤さんが土下座している。
「斎藤さん!顔を上げてください!」
「いや。嫁入り前のおなごの身体を見てしまったとは…やはりここは切腹か?」
「わぁ!なに言っちゃってるんです。私は大丈夫です。むしろ私もすみませんでした。これからは気をつけます。」
「いや。俺も声もかけず開けてしまった。これからは声をかけるようにする。」
「ありがとうございます。」
(なんか、土方さんが斎藤さんを同室に選んだ意味が分かるなぁ。)
こうして斎藤さんとのささやかな事件は幕を閉じた。