永久に愛を誓う
呑気なもんだ。と土方は思いながら自分の席に戻ると、
「土方はん、どうぞ今日はうんと飲みはって。」
と、京なまりを真似て千花が酌をしてくる。
ふんっ。といいながら土方は杯をだし、飲みはじめた。
上座の方が少しできあがってきた頃、千花は斎藤達の席にきた。
「沖田はん。斎藤はん。もう少しどうでっか?」
と聞くも、
「おかしいよ。その京なまりー。」
と沖田に指摘される。
「えー。結構頑張ってたんですけどねぇ。」
と沖田に酌をする。
「今日はお前の為の宴なのにお前は飲んでいるのか?」
斎藤が聞いてくる。
「ほどほどに飲んでますよ。それにこんな綺麗な着物を着たのは初めてなのでとても楽しいです。」
にっこり笑う千花に斎藤は
「そうか。」
と微笑む。
(あのはじめ君が笑うなんて。千花ちゃん恐るべし。)
そんなこんなで楽しい時はすぎた。今後も宴の席で3バカに懇願され、千花は花魁の格好をすることになる。