永久に愛を誓う

「お前は何かされなかったか?」
土方さんが珍しく優しく聞いてくる。
「なんとか未遂に終わりました。昼に斎藤さんが気をつけるようにって言ってたので少し覚悟できていたのかもしれません。」
「ほう。あの斎藤がね。」
と土方さんはニヤリとする。
「まあ、何にせよまだ斎藤は帰ってこねぇ。今日はここで寝ろ。」
と土方さんはいい、布団を敷いてくれた。

「ありがとうございます。」
「あ、あとホラ。これ帯だ。」
とポイと帯を投げてくる。
(そうだ。帯置いてきてたんだった。)
私は帯を締め直し、布団に入る。も、眠れない。
土方さんは机に向かって仕事をしている。
さすが副長。仕事が多いんだなぁと思いながら背中を見つめる。
不意に土方さんがこちらを振り向き、はぁとため息をつく。
「なんだ。眠れねぇのか。」
コクリと頷くと、
「俺がグッスリ眠れるように夜の運動させてやろうか?」
とニヤっと笑う。
「あはは。わたしなんかじゃ土方さんのモノは立ちませんよ。」
と千花はいう。
「ったく。女が何いってやがる。ほら、寝ろ。」
土方さんは私の目を片手で閉じさせる。
鬼の手も暖かいんだなぁと失礼なことを思いながら、その手の暖かさで私は眠りについた。

「寝たか。……………………全くこいつは自覚ねぇのか。半裸で夜中に部屋に飛び込んできやがって。こっちも抑制するのが大変なんだぞ。」
とブツブツ言っていると、
「副長。」
と山崎が部屋に入ってくる。
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