不良女子高校生 ~禁断の恋~
「な、何で…」


目には涙が溜まっていた


まさかさっきの夢で…


私何泣いてるんだろう


「悪い夢でも見た?」


先生が優しい口調で聞いてきた


「べ、別に! 何でもない」


私は逃げるように屋上を出た


廊下を走って走って


人気のない廊下に座り込んだ


座った瞬間涙が溢れ出した


いつもそうだ


あの人の夢を見ると起きた瞬間涙が止まらない


夢に出てくるってことはきっとまだ忘れられてないんだ


「裏切り者…」


ふとそんなことを言っていた


ずっと信頼してたのに


大好きだったのに


考えるだけで涙が止まらなかった


あのとき真実を知らなかったら私は前の自分に戻ることもなかっただろう…
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