コンビニの彼
◆煙草男
見知らぬ少年
駅を出た先に続く夜道。
電灯が淋しく輝く住宅街を、あたしは軽く千鳥足に近い足取りでバイト先までの道を歩いていた。
あ〜疲れた〜…!
また課題出ちゃったし〜…。
あたしは深いため息をついた。
あたしは都内の看護学校に通っていて、今年2年生になったばかりである。
何故、こんなにあたしは疲れているのかというと、今日また学校で新たな課題が出てしまったのだった。
本当、何なの?
こんなに課題を出されたって明日までなんて無理に決まってる!
学生をいじめてるとしか思えないよ。
はっきり言って、あたしは看護学校をナメていた。
まさか、こんなに大変だったなんて。
いっそ課題を捨ててしまいたい!
という衝動にかられながらも、結局そんなことは出来るハズもなく、
あたしは重苦しい鞄を肩に背負い直した。