コンビニの彼
「ちょっと、あんた。そんなとこでタバコ吸わないでくれる?営業妨害なんだけど」
奴の前に仁王立ちして、あたしは言った。
奴は気にしない様子で相変わらず煙草をプカプカ吸っている。
…ていうか、無視してる…!?
このやろ〜ッ!!
「ねえ!そこにいられると他のお客さんに迷惑だって言ってんの!」
あたしが負けじとそう言うと奴はやっとあたしに気付いたのか、目をパチクリさせた。
そしてニヤッと笑いながら奴は言った。
「何だ、昨日のペチャパイ女か。」
「ぺ、ぺちゃぱい…ッ?」
「何が営業妨害だ。てめぇこそ、怠けてねぇで働けよ。金貰ってんだろ」
そう言って奴はあたしの顔に煙草の煙を吹きかけた。
く…ッ!こいつ〜…ッ!!なめやがって〜!!
それに、またペチャパイ女とか言ったし!
こいつ、許さんッ!!!
「何で初対面のアンタに顔がどうとか胸がどうとか言われなくちゃいけないわけッ!?」
「本当のことだろ」
「だーかーらーッ!!そういうことじゃなくて、アンタにそんなこと言われる筋合いないって言ってんのよ!!」
あたしは奴を上から思いっきり睨みつけながら言った。奴はそれにビビることなく、煙草をくわえたままあたしをジーッと見ている。
ムカツクッ!!何なのよ、こいつは!!