コンビニの彼
あたしのバイトというのは、あたしが住むマンションの目の前にある24時間営業のコンビニである。
駅から離れているため利用する客といえば、周辺に住む住人ぐらいだ。
だからお客として来る人は大体顔見知り。
あたしは明るい店内の前を通り過ぎ、裏口へ回ってドアを開けた。
従業員専用の部屋は店内とは対象的に薄暗いし狭い。
雨の日はかび臭かったりする。
あたしは誰もいないロッカー室に入り、バイトの制服に着替え始めた。
疲れていることと、気持ち的に沈んでいることから、ここまで来るのもそうだったが、着替える動作に関しても力が出なく、遅い。
5分以上はかかってしまったかもしれない。
ノロノロ動作で制服に腕を通すと、壁に立て掛けていた鞄とグチャグチャのままの私服を自分のロッカーに突っ込んだ。
あ〜、ダルイな〜。
何か、本当にやる気出ない…。
自然とため息が洩れた。
しかし、バイトに来た以上は働かなくてはいけない。やる気が出ない、疲れたなどとは言ってられない。
第一、自分が決めたことなんだし働かなくちゃ。
そう自分に言い聞かせ、
"武内"と自分の名字が書かれたネームプレートを左胸のポケットのところに付けた。
駅から離れているため利用する客といえば、周辺に住む住人ぐらいだ。
だからお客として来る人は大体顔見知り。
あたしは明るい店内の前を通り過ぎ、裏口へ回ってドアを開けた。
従業員専用の部屋は店内とは対象的に薄暗いし狭い。
雨の日はかび臭かったりする。
あたしは誰もいないロッカー室に入り、バイトの制服に着替え始めた。
疲れていることと、気持ち的に沈んでいることから、ここまで来るのもそうだったが、着替える動作に関しても力が出なく、遅い。
5分以上はかかってしまったかもしれない。
ノロノロ動作で制服に腕を通すと、壁に立て掛けていた鞄とグチャグチャのままの私服を自分のロッカーに突っ込んだ。
あ〜、ダルイな〜。
何か、本当にやる気出ない…。
自然とため息が洩れた。
しかし、バイトに来た以上は働かなくてはいけない。やる気が出ない、疲れたなどとは言ってられない。
第一、自分が決めたことなんだし働かなくちゃ。
そう自分に言い聞かせ、
"武内"と自分の名字が書かれたネームプレートを左胸のポケットのところに付けた。