コンビニの彼
その少女がいる中学校は、
最寄り駅から1つ目の停車駅を降りて、バスで5分のところにある。
結局、猿とはアドレス交換はせず、翌日の17時に最寄り駅に待ち合わせすることを約束して、昨日は別れた。
そして今日−−…。
あたしは、また新たに出された課題をギュウギュウに詰めた鞄を肩に背負い、約束の場所へ向かった。
16時50分。
どうやら時間前に着くことができた。
学校は最寄り駅から上り方面に5ついったところに停車駅があり、下り方面に少女の学校がある駅があるのだ。
だからわざわざ改札に下りることはせずホームで待ち合わせることになっている。
あたしは電車から一度降り、辺りを見回した。
すると、少し離れたところに太陽の光でキラキラと輝く金髪の頭が見えた。
あたしは鞄を背負い直し、そちらに向けて歩き始めた。