too cute(可愛すぎる)
「どこか行くか?」


うどん屋を出てプラプラと歩いてた。


「帰ろうか?」


マンションの方向に歩く。
お腹いっぱいだし横になりたかった。


「せっかく出て来たんだからちょっと歩かないか?」


暑いしクーラーの中でゆったりしたい。
お店に来るまで充分、歩いたし。


「本宮一人で行ってきなよ。私は帰るから」


手を上げてバイバイしてマンションに帰ろうとした。


「たまには付き合えよ」


上げた手首を本宮に捕まれ逆方向に引っ張られた。


「ちょっと離してよ。人の事は干渉しないって決めたでしょ。私は帰りたいの」


外そうと捕まれた手首を振ったがガッシリと本宮に阻まれた。


「それはマンションの中のルールだろ」


マンションの中だろうと外だろうと
今、私は帰りたいのっ。


こうなったらこうするしかない。


「わかった。付き合うから手を離してよ」


本宮が手を離してた。
すかさずマンション方向に走り出す。
呆気に取られた本宮が私を見てた。




「本宮~バイバイ。先帰る」


笑いながら手を高くあげて振る。


振り向いたら突っ立ってる本宮が小さく見えた。


作戦成功。
小走りでマンションに帰った。










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