too cute（可愛すぎる）
3
「美紗先輩。久しぶりですね。もう左遷されちゃいました？」


百合ちゃんがキャハハハハと笑って私の机に近寄ってきた。


「まだ出向中よ。わからない所があるからって吉田君のサポートに来たの」


昼休みを少し早めに切り上げてきた。


「当の本人はどうしたんですか？姿見えませんけど」


キョロキョロと首を振り辺りを見渡す百合ちゃん。


「コーヒー、ごちそうしてくれるって。買いに行ってる」


「吉田君、先輩がいなくなってから元気なかったですもん。励ましてあげて下さいね」





励ましてあげて下さいね。って言われても頑張れとしか言えないよ。
新人の時は悩んでミスして叱られてその繰り返しだったような気がする。
誰もが通る道だからしょうがない。


「お待たせしましたー。早瀬さんの分です」


「ありがとう。吉田君からの奢りだから心して飲もう」


カップのアイスコーヒーを買ってきてくれた。お腹いっぱいで眠気がきてた頭がシャキッとする。


「さっきので理解出来た？」


「はい。大丈夫です」


たった三週間しか経ってないのに自分の場所が懐かしい。






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