too cute(可愛すぎる)
体がジンワリと熱くなってきた。
御飯のおかわりを継ぎに行く。


「なんなら土鍋買いに行くか?冬に使うだろ



「いいよ。ワザワザ行かなくても。この鍋でも充分だよ」


「『そうだね。冬になったら鍋パーティしようね』ぐらい言えないのかよ」


「買ったって友達呼べないじゃん。
本宮と住んでる事誰にも言ってないし」


喋っていても手は動かす。
お玉で具をドッサリ取る。


「俺と鍋パーティすればいいだろ。
ってか、肉取りすぎ。俺にも分けろ」


「やだ」


本宮に背を向け肉を口に頬張る。


「う~ん。美味しい」


「もう、肉ないじゃん」


鍋をお玉でかき回し本宮がつぶやいた。


「底に沈んでたりするでしょ?」


「…ないし」


「そんな事くらいで落ち込まないでよ。
今度はたくさん肉が入ったお鍋を私が作ってあげるから」


「だったら土鍋買わないとな。
鍋パーティしような」


ニカっと笑顔を私に見せた。
子どもっぽい笑いかた。
会社では見せない本宮の一面。


「材料代は本宮が出してね」


「俺にたかるな」









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