too cute(可愛すぎる)
「部屋で寝るから」


そそくさと部屋に戻る。


ベッドに横たわり本宮が触れたオデコに手をのせた。


心配してくれたのに。
素直じゃない自分に嫌になる。


いろいろ考えても疲れるだけだ。
風邪が治ってから考えよう。


本宮がいる事に安心して目を閉じた。





お腹が空いて部屋を出た。
時計を見たら6時。


リビングに本宮はいなかった。
部屋かな?


「本宮。いるの?」


ドアをトントンとノックしたが返事がなかった。


キッチンに行き冷蔵庫を開ける。
食パンを取り出しトースターで焼いた。


コーヒーとパンをテーブルに持っていきパンをかじる。


カチャカチャとカギを開ける音がしてドアが開く音がした。


「本宮、買い物?」


「ああ。パンじゃ力出ないだろ。今、雑炊作るからちょっと待ってろ」


「いいよ。後で自分で作るから」


「病人は黙って甘えろ」


ワザワザ買い物に行ってくれたんだ。
持っていた食パンを皿に置いた。


キッチンから優しい匂いがしてきて見に行く。


「いい匂いがしてきた」


「だろっ。食べようぜ。お茶碗持ってきて」









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