too cute(可愛すぎる)
冷蔵庫からビールを持ってきた本宮がソファーに座ってた。


部屋着に着替えて私もアイスを持っていきソファーの前に座る。


「本宮、いただきます」


「どーぞ」


う~ん。幸せ。
バニラビーンズの甘い香り。
高いのにちっちゃいカップはあっという間に空になった。


ゴクゴクとビールを飲む本宮に誘われて私もビールを飲みたくなった。


「私もビール飲も」


「飲みすぎ」


「だったら本宮の一口ちょうだい」


前に差し出したビールを受け取り一口飲んだ。


「ありがと」


「間接キッス」


「小学生じゃあるまいし、いまどき
間接キッスって」


本宮がソファーの前に来て私の隣に座った。


「じゃぁ、大人のキスして」


私の肩に手を置いて自分の方に向かせる。


「これとそれとは話が違うでしょ」


真っ直ぐ見つめる目に恥ずかしくなり反らした。


「そんな事はどうでもいい。
…美紗とキスしたい」



「…」



チュッと軽くキスをした。



「…したよ」



「まだしたい」


ゆっくりと本宮の顔が近づき


「キスしていい?」


唇が触れそうな距離でそんな事言うから勝手に唇が本宮に近づく。


触れた唇がゆっくり離れ優しく抱き締められた。



「…まだ…ダメ?」




「…」




「美紗」








「……ここじゃ…ヤダ」








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