too cute(可愛すぎる)
手を繋がれ初めて入る本宮の部屋。


青色のカーテンが目に入る。


「ルール、破っちゃったね」


ルール第二、お互いの部屋は入らない。


「ルール第二、お互いの部屋は入らない。ただし、緊急の時は認める。これでいいだろ」


繋いだ手を離しベッドに座らされる。


ドキドキがさっきから止まらない。


Tシャツを脱いだ本宮をまともに見れなくてうつむく。


ベッドの中央に本宮が私を連れて行く。


Tシャツの中に本宮の手が入り下着姿になった。


重なりながらゆっくりベッドに倒れて行く。
甘く唇を包みながら深くなるキス。


初めて触れる素肌。
そっと背中に腕を回す。
揺れる背中に手を広げて本宮を感じる。



私の知らない本宮が別の私を連れてくる。



漏れる声に恥ずかしくなりギュッと本宮に抱き付いた。



「…いいよ、我慢しなくて」


「…」


「美紗」


私の顔を見つめ笑った本宮。


「…笑わない…でよ」


ドキドキと恥ずかしさ。


本宮だけが余裕で…なんかやだ。


なぜか泣きそうになりこらえる。
だけど横を向いたら一滴の涙が落ちた。


本宮が私の顔を正面に向かせ指で涙を拭いた。


「…泣くなよ。嬉しいから笑ったのに」


「嘘っ」


「嘘じゃない。俺が信じられない?」


「…」


真剣な目。
私だけ見てる本宮の優しい目。


本宮の首に右腕をまわし体を浮かせ
カプッと本宮の肩を軽く噛んだ。


「痛っ。やったな」


「笑った罰」


「覚悟しとけよ。涙なんか出ないくらい愛してやるから」


微笑んで首筋にキスしてきた。
左腕も本宮の首にまわして抱き締める。


触れる肌が敏感に本宮をだけを感じてた。
…絡み合う身体がお互いを求める。


時に優しく時に荒々しく私の知らない本宮が別の私を連れていつまでもベッドで揺れていた。






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