too cute(可愛すぎる)
5
「あそこ空いてますよ」


ハヤシライスをトレーにのせ百合ちゃんが前を歩き空いてる席に行く。


二課から戻り一ヶ月過ぎた。
いつもの日常に戻り二課にいた事がずいぶん前の事のように思える。


「お疲れ」

「早瀬さん、久しぶりです」


先に座ってた本宮と原口さんが声をかけてきた。


「早瀬さん、 また飲みに行きましょうよ。今週末とかどうですか?山崎さんも誘いますし」


「いいですよ。行きますか。百合ちゃんも行かない?」


「私もいいんですか?」


「もちろん。いいですよね?」


笑顔の原口さん。うん、うん。うなづいてる。


チラッと私を見た本宮と目が合う。


「…本宮は行かないよね?」


「行くに決まってるだろ」


「俺、店予約しときますね」


お先です。と言って席をたっていった二人。


「本宮主任とお酒が飲めちゃうって嬉しすぎ」


隣で喜んでる百合ちゃん。
まだ私達が付き合ってる事は言ってない。
言うタイミングもわからない。


ゴメン。百合ちゃん。
心で謝る。


「百合ちゃん、後でコーヒー飲まない?
おごってあげるから」


「今日はラッキーデーだ。いい事ばっかり」








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