too cute(可愛すぎる)
「おはよう」


朝、8時。


「おはよう。休みなのに早いね」


喉が乾いて部屋を出たらテレビを見てる本宮がいた。


背伸びをしながらキッチンに向かい冷蔵庫を開ける。牛乳を取り出しコップに入れた。


ソファーに座り牛乳を飲む。
隣に座ってる本宮が私をあからさまに見る。


「髪の毛、ボサボサだな」


「休みだからいいでしょう。出掛ける時は綺麗にしていくわよ」


跳ねた髪を手で押さえながら言い訳をした。


「早瀬が休みに出掛けた事あるか?
友達いるのか?」


「いるわよ。わざわざ休みの日に会わなくても今の時代、連絡ツールはたくさんあるでしょうが。本宮に心配してもらわなくても大丈夫だから」


もう一杯飲もうとキッチンに向かう。


「今日も暇か?」


「暇か?って失礼だね。疲れた体を癒す為に休みがあるんだから家にいるから暇って訳じゃないからね」


後ろから聞こえてくる声に返事した。


「暇なんだな。…出掛けるぞっ」


「出掛けるってどこによ?」


「映画館」


映画館?
デートする仲でもないでしょ。


ソファーに座り牛乳を飲む。
隣の本宮が私の返事を待っている。


「映画ならDVD借りて家で見たらいいでしょ?」


「なら、どこなら行くんだ?」


「どこって別にない。出掛けたいって言ってないし」


不満な顔して私を見てる本宮を無視して牛乳をゆっくりと飲んだ。









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