too cute(可愛すぎる)
「先輩、お昼行きましょう」


「うん」


社食までオシャベリしながら歩く。


「私、怒ってますからね、先輩の事」


「ごめん。言うタイミングがわからなくて。本当にごめん」


「でも良かったです。先輩が幸せになれて」


「…百合ちゃん。…本宮の事…好きとかじゃなかったの?」


「好きって言うか憧れと言うかー。
別に好きな人はいますから気にしないで下さいよ、先輩」


アッケラカンと言う百合ちゃん。


「そうなの?」


「ええ。先輩ちょっと」


手招きして私を近くに呼んで耳打ちしてきた。


「実は…吉田君の事、気になってます」


キャー、言っちゃった。と
口を押さえてた。


そうなの?
本宮の事言ってたからてっきりそうかと思ってたのに…。
まぁー、良かったと言うかなんと言うか。


「先輩がご飯食べに行けなくて二人で行ったじゃないですか、吉田君と。吉田君、あー見えてレディファーストで優しいんですよね。会社では頼りないけどプライベートではちょっと変わるって言うか男らしいって感じ」


コロッケを食べながら百合ちゃんの話を聞く。終始、頬が上がり嬉しそう。


「百合ちゃん、恋してるんだ」


「先輩、シー」


キョロキョロと辺りを見渡し口に指を立て私に注意した。









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