too cute(可愛すぎる)
バスに揺られ目的地のレストランの近くまで行く。




『何が食べたい?』


『う~ん。肉』


『肉食系女子だな。奮発してステーキなんか食べちゃうか』




携帯のネットで調べて人気のステーキレストランまで来た。


「あそこだ」


周りの建物とはちょっと違い高級店に見える。


「高いんじゃない?」


「値段も確認済。心配すんな」


腕をくの字に曲げて私の顔を見る。


何を意図としているかわかったがわざと


「何?」


わからない振りをした。


無言で私の腕に腕を絡ませてきた。


「様になるだろ。腹へった。行くぞっ」


照れてるのかな。
早歩きで行く本宮の隣にくっつきついて行く。


お店に近付くにつれて薫ってくる美味しそうな薫り。


「いらっしゃいませ。お二人様でしょうか?」


蝶ネクタイをしたウェイターが席まで案内してくれた。


ピカピカの床にカツッカツッっとヒールの音が響く。


メニュー表を渡して一歩下がった。


「何にしようか?」


「これは?」


私にメニュー表を見せて指差す。
値段からして二番目くらいのステーキ。


「いいの?」


「ああ。決まりだな」


本宮がウェイターを呼んで注文してくれた。






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